ショッピングモール向けエデュテイメントへの貢献
エデュテイメント(教育と娯楽の融合)が子ども向けエンターテイメントの世界で盛り上がりを見せている。博物館のような従来の「学び」だけでもなく、遊園地のような「娯楽」だけでもない。この楽しく体験しながら学べるというコンセプトが親たちから熱い支持を受け、ショッピングモールなどでは新しいマーケティングの場としてエデュテイメント型のアトラクションを設ける動きが広がっている。エデュテイメント型のアトラクション施設は子どもに加えて祖父母3世代を引き寄せることができるという考えだ。
そのような動きを背景に、メディアフロント・ジャパンは塗り絵をした魚がスクリーンの海を泳ぎ回るプロジェクション技術X-ALIVEを「オーシャン」という呼び名で知育テーマパーク、
ファンタジー・サーカス(さいたま市 ステラモール大宮)に期間限定で提供している。(2016年5月8日まで)
塗り絵の魚をスキャンするとスクリーン映像の中で3D化し活き活きと泳ぎ回るというデジタルとアナログの境目を行き来するこの不思議な体験。これはメディアフロントのプロジェクション技術「X-ALIVE」が軸となっている。
機器構成は描いた絵を取り込むためのスキャナーとPC、投影のためのプロジェクターとPC、そしてダイナミックな世界を繰り広げるための大きなスクリーン。塗り絵の魚に生命の息吹を吹き込むような流れはこの構成で実現されている。
<X-ALIVE システム基本構成>
X-ALIVEは魚バージョン以外にも描いた恐竜がスクリーンの世界を動き回るX-ALIVE THE DINOSAURや、タッチテーブル上でお絵かきしたキャラクターが宇宙を遊泳するX-ALIVE THE SPACEなど、テーマの違う応用アトラクションも存在する。X-ALIVE THE DINOSAURは長崎ハウステンボスでは「みんなの恐竜」名で常設アトラクションとして導入されている。
ハウステンボス みんなの恐竜
X-ALIVE THE SPACE
なぜショッピングモールに導入しやすいのか?
理由その1
天井高がなくてもダイナミックさを演出できる
ハウステンボスのような大型エンターテインメント施設の常設展示として導入されているX-ALIVEだが、一方でステラモール大宮のようなもともと店舗が入るように設計された決して広大ではない空間環境にも導入されている。このような商業施設では3m~4mの天井高であることも多いが、横方向へスクリーンを大きく設置できれば、このアトラクションの肝となるダイナミックな世界観を充分演出できる。
ちなみにステラモール大宮では高さ3.5m、横幅12mのスクリーンを設置している。
高さ3.5m×横幅12mのスクリーン。天井高は決して高くはないがダイナミックさは充分。
自分で色塗りした魚がスクリーンの海を泳ぐ。この不思議な体験に親子で楽しい驚きの時間が流れている。
理由その2
イベント企画しやすい
~レンタルシステムと単体アトラクション提供
メディアフロント・ジャパンではX-ALIVE以外にも、ディスプレイの中の愛嬌たっぷりのペンギンといろいろな会話ができるハロー!ペンギントークや、参加者みんなでカニに変身してスクリーンの中を競走するカニさんレースといった不思議に満ち溢れた体験型アトラクションがある。これらはすべてイベント企画者がコーディネートしやすいよう個別に単体での提供を可能としており、また手軽なレンタルシステムも用意している。そのため、イベント企画者にとっては企画コンセプトに沿って他社のプログラムと一緒にコーディネートしたり、期間限定イベントに活用したりできることが大きな魅力となっている。
理由その3
大掛かりな工事が不要なため、
比較的短時間、低コストでの導入もできる
今回ステラモール大宮で採用されたX-ALIVEはシステム構成がパソコン、スキャナー、プロジェクター、そしてスクリーン。プロジェクターを設置する工事は必要となるもののそれ以外の大掛かりな工事は発生しない。そのためさまざまな環境に入れやすくまた設置に多大な時間やコストを費やすこともない。
また設置環境や予算に応じた機器構成を組める柔軟さもあり、例えば、スキャナーの数は想定される利用者数で決定されるが、4台+予備機1台といった大型施設でのケースがある一方で1台のみで運用している小型施設もある。
プロジェクターは壁面の縦横比で台数を決めることになるため、大型施設でも2台と、小型施設での3台より少ない台数で運用されていたりする。
スクリーンは液晶ディスプレイで運用することもでき、ユーザーによる自己調達も可能としているので、映像機器調達が得意なイベント企画者にとってはうれしい柔軟さとなっている。